膝痛でお悩みの方へ
中高年の膝の痛みについて
年をとってくると、関節の表面を覆っている軟骨が磨り減ってきます。
クッションで覆われた棒で叩かれて痛くない場合でも、むき出しの金槌で叩かれると痛いように、骨と骨とが直にゴリゴリと擦れ合うような格好に近くなり、痛みや腫れが出やすくなります。
膝のレントゲン写真を撮ると、軟骨の部分は写真に写らないため、骨と骨との間の隙間となって見えてきます。
若者の正常な膝だと、大腿骨側に4mm、脛骨側に4mmで合計約8mmの隙間が見えるのですが、高齢になってくると、この隙間が狭くなってきます。
残念ながら、一度磨り減ってしまった軟骨は、ほとんど再生しないとも言われています。
大事に使うしかないのです。
膝の安定性のために重要な大腿四頭筋を強化し、肥満にならないように気をつけます。
日本人には、O脚の人が多く、体重がかかるラインが膝の内側にずれてしまいます。
膝の内側の軟骨に負担がかかることが多く、磨り減りやすくなります。内側の軟骨が磨り減ると、またO脚の程度が進み、悪循環になります。
O脚がひどくなった人には、足の裏に装具をつけることも、膝にかかる負担を軽減するためにいい方法です。
膝の痛みのある方、ご相談ください。