今回は、運動前のウォーミングアップについて、書かせていただきます。

<ウォーミングアップ① 体温の上昇>

まず一番初めに、全身の体温を上昇させるような体操、例えばウォーキングや、ごく軽いジョギングなどを行いましょう。 筋肉・関節には、温度の上昇で、柔軟性・動きやすさが向上する性質があります。
身体を温めて、それらの性質を上手く引き出してから、ストレッチングを行ったほうが、効率よく行えます。

体温が上昇していないと、筋肉・関節の動きが悪く、この状態でグイグイと無理にストレッチを行うと、効果が薄いばかりか、筋肉を傷つける原因にもなりかねません。
軽い有酸素運動を行い、少し汗ばむ程度に体温を上げておくようにしましょう。

<ウォーミングアップ② 筋肉のストレッチング>

適度に体温が上がり、筋肉を伸ばす準備が出来たら、次は各部のストレッチングを行います。
それぞれの筋肉が、正しくストレッチされるように、伸ばしたい筋肉がどこなのかを、しっかり意識させながら、柔軟体操を行います。 この際も、最初は反動をつけたりせずに、じわじわと筋肉を伸ばしていきます。
筋肉に張りを感じる程度まで伸ばし、そのまま30秒程度、筋肉を伸ばしていきましょう。
ウォーミングアップを正しく行うと、意外と時間がかかってしまいます。面倒でさっとしか行わない方もいらっしゃると思います。
しかし、不必要なケガを予防するためにも、よいパフォーマンスを発揮するためにも、ストレッチは必要なことです。

ぜひ、ご自分のペースで、少しずつウォーミングアップをするように、心掛けてください

2008年10月 リハビリ室 野村功