私の知人の大学の先生が、歩いて東海道を旅されました。
1日に20kmほど歩き、25日ほどかけて、京都を目指しているそうです。江戸時代の人達の気持ちにもどり、東海道を足で感じたいというのが、その動機だったとのことです。

この先生、決して肥満体型ではないのですが、遺伝的な体質もあり、糖尿病の持病をお持ちです。
定期的に運動もされていますが、残念ながら、空手のようなパワーが要求される種目は、生活習慣病の運動療法には向いていません。

そんな先生ですが、有酸素運動の代表である歩行運動を、1日に20kmほど、毎日少しずつ続けました。
旅の間は、お酒も控えめにされていたとのことで、旅の間は、血糖値も安定していたそうです。
健康に生きるためには、速筋も遅筋も、両方が必要です。
筋肉をつける運動だけでは、血糖値や、コレステロールや中性脂肪の値を下げることはできません。
また歩行といった、エアロビック優位の運動だけでは、筋肉量を増やすのは難しく、太りやすい体質はそのままです。

「流されない確固たる自己」というものも大切でしょうが、「流されてみるフットワークの軽さ」は、人生を広げてくれることでしょう。